代表的な5つの屋根材について徹底解説!屋根修理の成功は屋根材選びから

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代表的な5つの屋根材について徹底解説!屋根修理の成功は屋根材選びから

屋根修理を行う際には皆様が屋根材を選ぶことになりますが、「自分の家の屋根にはどの屋根材が適しているのか?」「何を基準に選べば良いの?」というお悩みをお持ちの方も多くいらっしゃいます。
屋根材は種類が変われば特徴や価格が全く異なりますし、同じ種類の屋根材でもメーカーが変わればさらに特徴が異なります。
屋根材選びで失敗しないためには、ご自身でもある程度屋根材の特徴を把握しておくことが重要です。
このページでは、代表的な5つの屋根材について、特徴や価格などを徹底解説します。

代表的な5つの屋根材について徹底解説!屋根修理の成功は屋根材選びから

屋根材選びの基準となる5つの重要なポイントとは?

屋根修理や屋根リフォームにおいて、屋根材の選択は非常に重要なポイントとなります。
しかし、どんな基準で屋根材を選ぶべきか、どの要素に焦点を当てるべきかは施主様のご要望や屋根の状態によって異なります。
ここでは、屋根材を選ぶ際に押さえておきたい5つのポイントについて説明します。

費用

屋根材の費用は、ほとんどの方にとって検討材料の一つとなります。
特に、大規模な屋根修理・屋根リフォームを検討した際には事前に予算の設定が必要となり、予算によって使える屋根材・使えない屋根材が決まってきます。

費用を重要視する場合、1㎡あたり5,000円〜の「トタン」や「アスファルトシングル」が選択肢に入ってくるでしょう。
ただし、価格と耐用年数は比例する傾向にあります
低価格な材料を選んで初期費用を節約できたとしても、長期的な視点で見ると「価格は高いが耐用年数が長い屋根材を選べば良かった」と後悔する可能性もあるので注意しましょう。

最終的な選択は費用だけでなく、耐用年数・メンテナンス頻度を含めた屋根にかけるトータルコストを考慮して選ぶようにしてください。

耐用年数

耐用年数も屋根材の選択においてとても重要な要素です。
しかし、その耐用年数を考慮するにあたっては、ご自身を含めたご家族のライフプランに対する考慮も必要となり、特に「この家にあと何年住むつもりか?」という点が選択の分岐点となります。

例えば、あと数年で子供が巣立ち、将来的にはご夫婦2人で今より小さな家に引っ越す可能性がある場合、耐用年数が20年以上の高耐久な屋根材を選ぶのは無駄になるかもしれません。
逆に、老後までその家に住むつもりがある場合、耐用年数の長い屋根材を選ぶことでメンテナンス回数を減らし、トータルコストを抑えることができます。

耐用年数は材料によって異なりますが、「15年から20年以上この家に住むつもりか?」が判断の基準となります。
15年から20年以内であれば、リーズナブルな価格の屋根材が選択肢に入りますが、20年以上住む予定であれば価格よりも耐用年数を重視した方が結局はメンテナンスコストを抑えられるでしょう。
耐用年数を考慮しつつ、ご家族の将来を見据えて屋根材を選ぶことが大切です。

メンテナンス頻度

屋根材の選択において、耐用年数と同様にメンテナンス頻度も重要な要素となります。
瓦以外の屋根材は定期的なメンテナンスが必要となり、長く快適に暮らすためには屋根材の劣化に応じて定期的にメンテナンスを実施し、屋根の寿命を延ばすことが大切です。

屋根のメンテナンスは一般的にはおよそ10年ごとを目安に行われ、塗装や部分補修など必要に応じた補修が行われます。
耐用年数が長くメンテナンス頻度が少ない、あるいはメンテナンスにそれほど手がかからない屋根材を選べば、屋根にかかるトータルコストを抑えることができるでしょう。

耐震性・耐火性

日本は地震の多い国というのは皆さんご承知の通りですが、年々屋根の耐震性への関心が高まっています。
屋根の耐震性を向上させたい場合、軽量な屋根材を選ぶのがおすすめです。
特に、軽量な金属屋根材であるガルバリウム鋼板は耐震性・耐久性共に優れた屋根材として注目されています。

また、屋根は火災から守る役割も果たしているため耐火性も忘れてはならないポイントです。
最近の屋根材は耐火性が向上しており、一般的な屋根材は耐火性の基準を満たしています。
しかし、特に耐火性にこだわりたいという場合には、熱や火に強い瓦を選ぶのがおすすめです。

デザイン性

屋根は建物の外観に大きな影響を与えるため、特にデザインにこだわりたい方にとっては屋根材の選択は重要です。
シンプルな外観を好む方には、日本人に馴染みの深いや、スタイリッシュな外観のガルバリウム鋼板がおすすめです。
一方、多彩なカラーバリエーションから選びたい方には、スレートが適しています。
屋根のデザイン性を考慮しながら、建物に合った屋根材を選びましょう。

各屋根材の特徴や価格相場、おすすめポイントを解説

ここまで、屋根材の選択において基準となる5つのポイントをお伝えしました。
ここからは、各屋根材の特徴や価格相場、おすすめポイントを具体的に見ていきましょう。

アスファルトシングル

アスファルトシングル

アスファルトシングルは、ガラス繊維を基材としてアスファルトを染み込ませて平らに成形された屋根材です。
表面に石粒が付着し、多彩な色彩とグラデーションを表現できるためデザイン性に優れています。
価格は5,000円~/㎡と比較的手頃で、耐震性が高いという特徴もあり、表面の石粒は衝撃吸収材として機能するため遮音性にも優れ、軽量な素材なので耐震性も期待できます。

ただし、10年ごとのメンテナンスが必要となり、耐火性はそれほど高くありません
また、施工可能な屋根勾配には制約があり、すべての屋根に適している訳ではない点にも注意が必要です。
デザインにこだわり、近隣住宅と差別化を図りたい方にはおすすめの屋根材です。

化粧スレート

化粧スレート

スレートは、主に「天然スレート」と「化粧スレート」という2つの種類に分かれます。
前者は天然の粘板岩を薄く加工したもので、後者はセメントにパルプ繊維を混ぜて板状に成形されるスレートで、日本では化粧スレートが主流となっています。
価格は6,000円~/㎡と手頃で、軽量で耐震性が高く、多彩な色彩バリエーションがあるので外観のデザイン性も優れています。

ただし、価格が手頃な反面で10年から15年ごとに塗装によるメンテナンスが必要で、定期的な塗装工事を面倒に感じる方も多くいらっしゃいます。
新築時に化粧スレートだった方でも、初回のメンテナンスで塗装ではなくカバー工法によって別の屋根材へ交換するケースも多いです。
色にこだわりたい方や費用を抑えたい方には適していますが、屋根リフォームにおいてはあえて化粧スレートを選ぶ方はそう多くはありません。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、金属鋼板にアルミニウム、亜鉛、シリコンのめっき合金を使用した屋根材です。
非常に軽量で、耐用年数も25年から40年と長寿命、金属屋根の中では現在トップシェアを誇っています。

価格は7,000円~/㎡とスレートよりやや高めですが、その分耐久性が高く、メンテナンスが比較的簡単です。
カラーバリエーションも豊富で、シンプルな外観を好む方に適しています。
また、アルミニウムの含有率が高いため耐熱性にも優れ、サビにくく、多様な形状に加工できます。

ガルバリウム鋼板は屋根リフォームにおいて、特にカバー工法に採用されることが多い屋根材です。
カバー工法を採用すると屋根が二重構造になり屋根の重量が増すため、ガルバリウム鋼板の軽さが大きな利点となります。
屋根リフォームを検討している方や屋根の耐震性を向上させたい方、外観をスタイリッシュにしたい方など、幅広くおすすめできる屋根材です。

瓦

瓦は、粘土やセメントなどの材料から作られた、私たち日本人にとっては非常に馴染み深い屋根材です。
瓦は日本の伝統的な建物や寺院で古くから使用されており、今でも一般住宅の屋根材として広く普及しています。

各種瓦の中で最も馴染みがあり普及しているのは粘土瓦ですが、粘土瓦は50年以上と非常に長い耐用年数を持ち、通常のメンテナンスは必要ありません。
耐火性・防音性・断熱性にも優れ、どんな種類の住宅にも適しています。

ただし、定期的な下地材の交換が必要となり、重量があるため耐震性は低く、地震時に瓦が落下する危険性があることには注意が必要です。
価格は15,000円~/㎡と高価で、和風の外観を望む方や予算に余裕のある方におすすめの屋根材です。

トタン屋根

トタン屋根

トタンは、鉄に亜鉛メッキを施した金属建材で「亜鉛鉄板」とも呼ばれます。
5,000円~/㎡という手頃な価格と加工のしやすさから、一般住宅だけでなく大規模施設の屋根材としても幅広く採用されています。

ただし、その耐用年数は10~20年と比較的短く、7~10年ごとにメンテナンスが必要です。
サビやすく、塗装が頻繁に剥がれるため耐久性は低く、定期的な塗装やメンテナンスが必要です。
また、薄い金属板のため、雨音が響きやすく、防音性に欠けるというデメリットもあります。
一般的には費用を抑えたい方以外が進んで選ぶ屋根材ではないかもしれませんが、軽量で雪の滑りも良いため、雪の多い地域の住宅ではよく利用されている屋根材です。

代表的な5つの屋根材について徹底解説 まとめ

屋根材の種類は様々で、価格、耐用年数、メンテナンス頻度はそれぞれ異なります。
どの屋根材もメリット・デメリットがあり、一概に「これさえ選べば間違いない!」という屋根材をおすすめすることは難しいです。
屋根材選びに迷う場合、屋根の現状、居住予定期間、地域の気候や特性に注意を払い、ご自宅の屋根に最適な屋根材を選びましょう。
地元の特性や機構を知り尽くした屋根修理業者からの提案も参考になるので、屋根の専門家のアドバイスを受けながら適切な屋根材を見つけてください。

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