屋根修理・雨漏り修理の流れとは?
屋根修理・雨漏り修理を行う際、実際にどのような流れになるのか気になりますよね。
屋根工事に限らず、住まいに関する工事の基本的な流れはどの工事においても同じですが、知っておくことで業者との日程調整をスムーズに行うことができます。
ここでは、実際に屋根工事を業者に依頼する際の流れについて解説をしていきます。
業者との日程調整
まずは依頼したい業者と、現地調査のための日程調整が必要になります。
屋根工事は、多くの場合で現地で確認をしないと必要な工事を正確に把握することができません。
インターネット上でよく見かける「一括見積もりサイト」で簡易的な見積もりを確認することは可能でも、正確な見積もり金額を入手するのは難しく、契約前にはやはり現地調査は欠かせない作業です。
そのため、業者との現地調査を行うための日程調整が必要となります。
現地調査は立ち合いが必要になるため、業者には確実に立ち合いが行える日程を伝えるようにしましょう。
屋根修理・雨漏り修理の「一括見積もりサイト」についての注意点は、こちらの記事で詳しく解説しています。
屋根修理の一括見積もりサイトに要注意!その仕組みとデメリットとは?
業者による現地調査
日程が決まったら、今度は業者が実際に自宅に訪れ、現地調査を行います。
このタイミングで初めて業者と顔合わせとなるため、業者の初対面の印象や対応の丁寧さなども見ておくと良いでしょう。
調査時間は30分~1時間程度です。
現地調査では、屋根の劣化状況や修理が必要な個所の測量などを行います。
雨漏りなど深刻なトラブルを抱えている場合は、このタイミングで一緒に雨漏りの原因調査も進めていきます
現地調査や雨漏りの原因調査は、調査内容によっては費用が発生する場合もあるため、現地調査の前に業者に確認しておくと安心です。
業者からの見積もり提出
現地調査が完了してから当日~1週間程度で、業者から見積もりが提出されます。
見積もりには、工事に必要となる作業内容と、それに伴う工事費用が記載されています。
しかし、見積もりは専門的用語が多くわかりにくい項目もあるため、不明点があればこの段階で業者に確認をしておくと安心です。
また見積もりは、悪徳業者の詐欺被害を回避するために、そして工事の費用相場を把握するためにも、2~3社から相見積もりをとるのがおすすめです。
急いでいるからと安易に1社の見積もりだけで依頼する業者を判断しないようにしましょう。
業者と契約
見積もりに納得し、「この業者にお願いしよう」と信頼できる業者が見つかれば、業者との正式な契約に進みます。
電子書面や郵送などで契約書を受け取り判を押すといった方法もありますが、契約書の内容は難しい項目もあります。
そのため、できれば契約書は業者と顔を合わせて、不明な部分は一緒に確認をしてもらうようにすると、契約後のトラブルを回避することができます。
稀ですが、業者によっては作業する当日に契約を行うケースもあります。
屋根工事への着工
契約が完了したら、屋根工事に入ります。
工事の日程については後述しますが、数時間で完了する工事もあれば2週間程度かかる工事もあります。
工事中のトラブルは業者との間だけではなく、近隣住民との間に起きることもあります。
そのため、騒音が発生する工事に入る前には、必ず近隣住民へのあいさつ回りを業者に徹底してもらうようにしましょう。
工事終了後の報告や周辺の清掃
屋根工事が完了したら、業者から終了の報告を受け、引き渡しが行われます。
この際に、予定していた工事が問題なく予定通り行われたか、修理によって問題は解決されたかなどを確認します。
業者に工事中や終了後の写真を撮っておいてもらうと、工事の確認が目で見て確認できます。
工事内容に問題がなければ、業者は周辺の掃除や廃材の撤去を行い、すべての作業が完了となります。
業者から請求書を受け取り支払いを行う
最後に、業者から請求書を受け取り、支払いを行います。
基本的には見積もり時の金額と同じですが、途中何らかのトラブルにより追加費用が発生する場合があります。
多くの場合、トラブルが発生した場合には追加工事の説明を行い、了承を得てから工事を進めていきます。
そのため、万が一追加費用が発生して、当初の見積もりと金額が違う場合でも、了承した追加費用で間違いがないか確認をしてから支払いましょう。
金額が大きな工事だと、契約時に一部頭金の支払いを求められるケースもあるため、頭金が発生していた場合は見積もりの金額に反映されているかの確認も行いましょう。
屋根修理にかかる日数はどのくらい?
前項で少し触れましたが、屋根工事は数時間で済むものから、2週間の長丁場になるものまでさまざまです。
屋根工事と一言で言ってもその内容はさまざまで、工事の内容も住宅によってケースバイケースです。
そのため、どんな修理、メンテナンスを行うかで日数は大きく違ってきます。
また、屋根工事は立ち合いが必要になるケースもあるので、特に長い期間になる工事では予めスケジュール調整を行う必要があります。
ここでは、屋根工事にかかる日数について詳しく解説します。
部分的な修理:数時間~半日
コーキングや屋根材の部分的な交換、また屋根上の水を排出する雨樋の工事は、軽度な修理であれば最大でも半日程度で工事が完了します。
しかし、屋根の全体的な工事となると数日かかることもあるので、全体の交換が必要な状況の場合は作業日数が異なります。
板金工事:1日~2日
板金工事は、全体的な交換が必要な場合でも1日~2日程度で完了します。
板金は屋根によってそれぞれ形状が違うため、その場で加工して工事を進めていく必要があり、複雑な屋根形状の板金工事は日数が長引くこともあります。
複雑な屋根形状は、狭小住宅や住宅密集地などの屋根に多く見られるため、当てはまる場合には事前に業者に確認しておきましょう。
塗装工事:1週間
屋根の塗装は、定期的な屋根のメンテナンスとして行われる工事で、期間は1週間程度です。
塗装で時間がかかる理由は、その工程にあります。
基本的に塗装工事は3回塗装を行い、それぞれにしっかりとした乾燥時間を設けなければいけません。
乾燥の仕上がりが塗膜の耐久性にも関係してくるため、悪天候時は塗装工事が行えません。
天候に左右されやすい工事となるため、台風などの影響で延期となるリスクも踏まえて工事を検討する必要があります。
屋根の葺き替え工事:2週間
屋根の葺き替え工事は、一番大掛かりな工事となり、その期間は2週間程度です。
屋根全体を新しく交換する工事となるため、平屋建てなどで居住スペースが屋根工事の影響を受ける場合は、2週間の間仮住まいを勧められる場合もあります。
屋根のメンテナンスはいつ実施すればいい?
屋根のメンテナンスは、雨漏りなどが発生した時はもちろん、雨漏りを予防するためにも実施されます。
建物の寿命を考えると、やはり雨漏りが発生する前にメンテナンスをしていくことが大切です。
最後に、雨漏りを予防するためにぜひ実施していただきたい屋根のメンテナンスのタイミングについて解説をします。
10年~15年おきが一般的なメンテナンス頻度
屋根のメンテナンスは、10年~15年に一度行うのが適切なタイミングとされています。
お住まいの地域によって塩害、台風の影響、降雪など天候条件が変わってくるため、10年未満でメンテナンスが必要になる住宅もあれば、15年を過ぎても問題なく過ごせている住宅もあります。
ただし、どんなにいい屋根材や塗料を使っていても、屋根は必ず劣化していくものです。
また、気付いていない雨漏りが既に発生している可能性もあります。
そのため、できれば10年に一度、難しいという方は最低でも15年に一度はメンテナンスの実施を計画しておきましょう。
心配な方は1年おきに点検を行うのがオススメ
雨漏りで一番怖いのが、気付かない間にどんどん症状が進行することです。
またお住まいの地域によっては、屋根の劣化や破損などにより害獣が屋根裏に侵入してしまうケースも報告されています。
そのため、屋根の状況が心配な方や既に雨漏り履歴がある方、築年数が20年以上の住宅にお住まいの方は、1年おきに業者による点検を行うのもオススメです。
点検は、修理ではなく修理が必要な個所や劣化があるかを確認する作業のため、費用も5,000円~15,000円程度で済むことがほとんどです。
屋根の寿命を長くするためにも定期的な点検は有効ですので、ぜひ検討してみてください。